ちょっと想像してみてください。
あなたは、まもなく誕生日を迎えますが、彼からは「ごめん、その日はどうしても時間をつくれないから、別の日にお祝いするね」と言われました。
そして迎えた誕生日。予定もなく一人で家にいると、夜遅くに突然彼がやってきたのです。
「来る前に連絡しなくてごめん。コンビニでデザート買ってきたよ!」と言う彼に、このまま一緒にすごせると思って大喜びしたのもつかの間、「じゃあ、俺、そろそろ行かないと」と切りだされます。
「えっ、デザート渡しに来ただけ……?(しかも、コンビニの……)」
「そうだよ、買いに行って渡す時間しかなくて。じゃあ、もう行くね」
そして彼は、すぐに仕事に戻ってしまい、ろくに話もできませんでした。
このときの、あなたの心情はいかがでしょうか。忙しい中でもわざわざ自宅まで来てくれた彼に対する喜びは大きいでしょうが、どこかに「コンビニでデザート買う時間があったら、その少しの時間でも一緒にすごしたかったな……」という気持ちが生まれませんか?
男性は、目に見えるわかりやすいもので価値判断をするので、女性にものやお金を贈ったり、とにかく形のあるもので愛情を伝えようとします。
一方の女性は、ものやお金よりも、一緒にすごす時間やコミュニケーションを重視することが多いようです。もちろん両方あればなおいいのですが、どちらかしか選べないのであれば、時間やコミュニケーションがきちんとあることに充足感を覚えやすいのです。
テレビドラマなどでも、お金も名誉もあり、生活になんの不自由もない家庭で、女性が男性に離婚を切りだすパターンがありますよね。それと同じで、「愛情が感じられない=気持ちが満たされない」ということになってしまうのです。
もしも今回の例のような場面に出会ったときは、まず笑顔でプレゼントを受け取りましょう!
彼がしてくれたことをとにかく喜び、うれしいことを伝えるのです。彼も、あなたの笑顔が見たくてしている行動なので、あなたが喜べばうれしく思います。
そうして、彼に感謝を伝えたあとに、こうつけ加えてください。「本当にありがとう。でも、私はものもうれしいけど、一緒にいられる時間はもっと大事に思っているよ。だから今度は、一番に一緒にすごす時間をつくってくれたらうれしいな」
こう言われてイヤな思いをする男性はいないでしょう。「そうだったんだ。じゃあ、次からは時間ができたら、とにかく連絡するよ!」と言ってくれるはずです。
実際、品物をプレゼントするのも簡単なことではありません。会いにくるほうが楽な場合もたくさんあるはずです。どんなものが喜ばれるのか、わからないなりにとにかくいろいろなプレゼントを買ってみるという男性もいるでしょう。
そんな男性にとって、「ものよりも時間を」という彼女の言葉は、きっとうれしいはずです。
「それもうれしいけれど、こういう道もあるよ」と伝えてあげることができれば、今後の二人はさらに幸せになれることでしょう。